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刈払機(草刈り機)を修理しよう その4 [いろいろ修理してみよう]

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なんかもう、この時期(6月の草刈り)恒例の刈払機の修理、第4弾です。



なぜ毎年修理することになるのかというと、職業として農業をやってるわけでもなくて、半年に一度しか刈払機の出番が無いからです。

今までの修理を見てきた方はお気づきだと思いますが、壊れる、というか故障するのはキャブだけです。

これは長期間動かさなかったバイクと同じ。色んな理由でガソリンがエンジンまで届かなくなるのが原因。


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今回は去年交換したプライミングポンプをもみもみしてもエアを噛んでるらしく、泡が燃料チューブから消えず、つまりガソリンが連続して送られないという症状です。


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エアクリーナーの蓋を開けて


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このネジ2本を抜きます。


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スロットルケーブルを外し


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燃料ホースとリターンホースを外します。

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プライミングポンプを止めている4本のボルトを外します。これでキャブがバラけます。


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ポンプを外すとメタリングダイアフラムが現れます。


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まだ使えそうですが部品の手持ちがあるので交換しましょう。


(*今回下記のサイトで再勉強して、今まで大きな誤解をしてたのを知りました。このメタリングダイアフラムはバイク用キャブのフロートバルブと同じく一定量の燃料をキャブに送るためのもので、始動したあとの燃料供給自体はこれから交換するもう一枚のダイアフラムが行うのです。なのでエンジンの調子が悪く回転が不安定な場合、今回交換するダイアフラムも交換することをおすすめします。ガスケット含む4枚セットで1000円以下です。あるいは最後に紹介する、バルブやプライミングポンプなどをすべて含んだフルオーバーホールキットを買うのがいいかも)


今まではこれで元通り組み付ければ治りましたが、今回の燃料がうまく送られない原因はこの奥にあるので更にバラします。


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スロットルバルブを固定している2本のボルトを抜きます。が、右上のボルトの頭がプーリーの影に隠れているので上のアイドリング回転数アジャストビスをいっぱいに緩めます。


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これで右上のボルトの頭のプラス溝が見えるようになります。


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ボルト2本を抜いて


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ロータリー式のスロットルバルブを引き出します。回転することで空気を絞る構造でオートバイのキャブのバタフライバルブに当たります。


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プライミングポンプにはワンウェイバルブがあるのでめくってクリーナーを吹いておきます。


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これがキャブボディのメタリングダイアフラムがつく部分ですが、このケースは奥のガスケットの部分で更に2個に分割できます。かなりしっかりくっついてますのでマイナスドライバー等で強引に剥がします。


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この部分がエンジンからの負圧を利用して燃料を吸うポンプになっています。

今回上のダイアフラムと下のガスケットをセットで新品にします。


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こっちはガスケットではなくダイアフラムです。左右にあるベロの下に穴があり、ベロの反対(こちら)側は空間になっており、ベロはこちら側へは自由に動くようになっています。つまりこっちから向こうへは通せんぼする構造。そしてその下の何もない部分がエンジンの吸気脈動を利用したポンプになっています。


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初めてバラすため、ダイアフラムもガスケットもしっかり張り付いてるのでカッターで丁寧に剥がします。


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剥がしたあとは綺麗にしておきます。穴という穴にはキャブクリーナーを通しておきましょう。この凹んだ部分にたまった燃料をダイアフラムが押し出していつも交換しているメタリングダイアフラムの方へ送り、そちらで流量を調整します。


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上の大きなくぼみには燃料パイプから流入する燃料からゴミを拾う金網がはまっているので飛ばさないように。


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新しいダイアフラムを置きます。


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バルブボディ側にはガスケット。下の2箇所のピンで位置決めします。ダイアフラムもこっちに裏返しておいて2枚重ねにしたほうがずれなくていいかも。


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4本のボルトでプライミングポンプまで共締めしてあるのでとりあえずここまで仮組み。


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スロットルバルブユニットを抜いたあとに見えるのがニードルジェット。この中心の穴に


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スロットルバルブユニットの針(バイクだとジェットニードル)が刺さって燃料の流量を制御してます。このパイプの穴には裏側からメインジェットがねじ込んであります。


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今回ここにキャブのジェット掃除用のピアノ線を通しました。(バイク用にストレートで購入済み)


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掃除が済んだらスロットルバルブユニットをボディに差し込みます。


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2本のプラスビスで固定して


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アイドリング回転数アジャスターを分解前の位置へ。


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チョークのアイドルアップの仕組みはこう。チョークレバーオフの位置。


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チョークレバーをONにするとスロットルバルブユニットが持ち上がって燃料が増量されます。(隙間が増える)


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ケーブルとホースを繋ぎ


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完成。


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今回の交換部品。


プライミングポンプをシュコシュコするとエアを噛まずに燃料だけが上がってきました。やった。

さあ、エンジンを掛けましょう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


かかりません。


プラグを外すとびしょびしょ。


プラグを替えても一緒。


火は飛んでます。


わあああ、いじり壊したか????


もう一度キャブをばらして組み直してもかかりません。


今週地区の草刈りなのにどうしよう。


しばらく途方に暮れてキャブのあたりをじっと眺めてみます。


・・・・・・・まさかね・・・・。


エアクリーナーの蓋を外してみます。


かかりました。


えーっ?なんで????燃料が濃い??


そうです。今までは燃料がエアを噛んでうまく送られなかったので混合比が薄めになってエンジンがかかったんです。ひょっとしたらメインジェットがわずかに詰まっていたのかも。


キャブをばらして完全にオーバーホールしたので燃料が増量されて混合気が濃くなっちゃったようで。


うーん、キャブ自体の換え時が来ちゃったか・・・・。でも2個入りのWYL用メタリングバルブガスケットキット10セット(なんと1500円!)買っちゃったし・・・。


あ、そういえば燃料絞ることできたな。やってみようっと。(と、農機具のディープな世界へGO)




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*オークションにWYL、WYK用のフルオーバーホールキットが出てます。これを3セットで1985円という、申しわけなくなるようなお値段です。3回オーバーホールを楽しめますよー。

(左から時計回りに:バルブシャフト、メタリングバルブ(バイク用のキャブのフロートバルブに当たるやつ)、それのステー、プライミングポンプ、インレットのフィルター金網、プライミングポンプのワンウェイバルブ)


参考:このキャブの品番と刈払機の品番:Walbro(ワルボロ)WYL-172 タナカTB-21H





*6月14日追記

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届きました、WYL,WYK用のメタリングダイアフラム10セット。たぶん使い切れないのでキャブを送ってくれたら修理しますよー。(WYL,WYK限定)

って、キャブ外せるんなら自分で修理できるわなー。


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コメント 4

二兎を追う男

なるほど~
芝刈り機のキャブって、バイクと全然違うんですねえ。
写真みただけではさっぱり分かりません。
そして、なぜ燃料が濃くなってしまったかも・・・

でも、楽しそう(笑)
by 二兎を追う男 (2017-06-12 07:05) 

MHR

二兎を追う男さんありがとうございます。
このキャブ、もっと高性能なやつが昔の2スト100ccのヤマハのカートを買えば自動的についてきますよ。(高速低速両方の燃調用アジャスター付き)
燃料が濃くなったのはメインジェットの通りが良くなったり、燃調用のスクリューが摩耗しているのが原因と思われます。
そして部品が異常に安いし(中華キャブなんぞ1500円ぐらいとか)、オイル替えるとフケが違うとか2ストの原点を見ているようで、ほんと 楽しいです。
by MHR (2017-06-13 01:19) 

なかちゃん(R80)

農機具の管理はほんとに大変ですね。
 使用しないときには混合油を抜いておられると思いますが、そのあとエンジンをかけてなるべく混合油が内部に残らないようにしてはどうでしょうか。?
 また、混合油に使用するオイルの品質により保管時のキャブの不具合が起きやすいものがあります。高性能な化学合成油(1:50使用可能なもの)を使うと比較的不具合が少ないようです。
 楽しみましょう!

by なかちゃん(R80) (2017-06-16 07:43) 

MHR

なかちゃん(R80)さんありがとうございます。
モトクロスをやってたときに教わったとおり、タンクの燃料を抜いて、エンジンが止まるまで回しますのでキャブに燃料は残ってません。オイルはモトクロス用の化学合成油を1/50で使っています。たぶん使ってる補給部品が彼の国製なのが問題かと。寿命が短いです。まあ、そのおかげで何度も楽しめるんですが。
by MHR (2017-06-16 23:21) 

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